社会医療法人生長会
ベルランド総合病院

「メンタルヘルスケアチームを中心とした
働きやすい職場作り」
「院内保育園の充実による
育児両立支援」

設立 昭和 57 年
所在地 堺市中区
病床数 477 床(急性期)
入院基本料 7 対 1
職員数 全職員: 1,088 名 / 看護職:常勤 467 名、
非常勤 72 名 / 看護助手:常勤 5 名、
非常勤 32 名

取組のきっかけ、
取組前の問題点

 法人本部が立案する中期計画において、働きやすい職場づくりの実現化を目標のひとつにして、職員のメンタルヘルス対策に取り組んだ。
 また、法人規模が拡大し、女性医師を含め職員数が増加したことで、法人として院内保育所を充実させ、職員の育児等をサポートしていく必要があった。

取組の体制・
中心人物

 院長方針で事務部門が活動の中心となり、平成 21 年にメンタルヘルスケアチームを発足させ、メンバーは精神科医、臨床心理士、精神科看護師、人事担当者の計 4 名で、メンタルヘルス対策を推進している。

概要

メンタルヘルスケアチームを中心とした働きやすい職場作り

 院外、院内の双方にて、メンタルヘルスケアを受けられる体制を取っている。外部の臨床心理士におけるカウンセリングについては、院外で週一回行われている。院外で取り組んでいることに意味があると捉えて進めているが、院内においてもメンタルヘルスケアチームが活動している。外部へは相談しやすいが、継続的なサポートを考慮すると院内ならではの親身さや、組織の中で対応する体制も大切と捉えている。

院内保育園の充実による育児両立支援

 この 20 年で法人規模の拡大が加速し、職員数も増加した。その中で、継続して勤務できる勤務環境の改善が必要となってきた。女性が多い職場に加え、女性医師が増えてきたこともあり、育児・介護へのサポート、特に院内保育整備の拡充及び院内保育の質向上が必要となった。
 院内保育整備の拡充では、受け入れ人数の拡大だけでなく、24 時間病児保育等の体制も整えた。また、保育内容についても、定期的に園児たちの発表会を開くことで保育の質を向上し、躾の面でも小学校に繋げることを意識して取り組んでいる。

実施後の成果や
見えてきた課題

 育児両立支援の結果として、特に女性医師の離職防止に繋がっている。実績として、平成 26 年度には法人内の医師のうち 4 名に 1 人は女性医師となった。また、保育園設備と制度の充実により、看護師の定着率向上に繋がっている。
 メンタルヘルスケアチームの活動として、メンタルヘルスによる問題で相談のあった職員とのカウンセリングを行った結果、3 分の 1 の方が勤務を継続するようになった。
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